僕らがナンパをする理由

それなりにナンパができるようになってきた。

声かけの恐怖心は無いし、もう地蔵になることはない。バンゲもたくさんして、携帯電話のメモリーは増えていく一方。バンゲしたけどめんどくさくて、メールを送っていない子もいる。LINEではリアルな友人と同じくらいナンパで知り合った子がいる(笑)。即や準即も何度か経験済み。セフレが何人かいる。

で、我に返った。なんのためにナンパをしているのだろう。

僕らがナンパをする理由

ナンパする理由は人それぞれだ。僕は宮台真司さんの影響で、ナンパを通して他者性を獲得したいと思った(詳しくはこの記事で)。具体的にいうと自意識過剰な思考から脱却して、その場その場で相手の欲求に自然と応えられるような人間になること。他のナンパ師のブログを見ていると、ナンパをしている動機には「かわいい子とセックスがしたい」「コミュニケーション力を磨きたい」「刺激的な日々を送りたい」などがある。ナンパ師によって動機はさまざまだけど、突き詰めていくとすべては「現状の自分に満足していない」からだろう。

かわいい子とセックスしたことがないからしたいし、コミュニケーション力がないから磨きたい。退屈な日常だから刺激的な日々にしたい。僕は他者性がないから獲得したい。つまりナンパ師は何かが欠落しているから埋め合わせたくなる人たちなのだろう。「別にナンパじゃなくてもいいだろ!」って突っ込みは置いといて、ナンパを通して自己充足感に浸りたいようだ。「ただでナンパする!」(このブログはオススメです)のフミトバンクさんの言葉を借りれば、僕らの原動力は「ロスト感」。これはいい言葉ですね。

で、ロスト感は解消されるの?

かわいい子とセックスした。コミュニケーション力が身についた。刺激的な日々を送っている。で、ロスト感は解消されるのだろうか。まだそこまで到達していないけど、答えはおそらく「否」だろう。そもそもロスト感を解消するということは、現状の自分に満足し、万能感に浸ることだ。もしナンパをしていくうちにそのような状態になったら、それはちょっとヤバいでしょ。

どんなに女の子を口説いても、ロスト感は解消されない。それに気づくことがナンパの醍醐味なのではないだろうか。自分のロスト感をありのまま受け止めること。だからいろんなスキルを身につけようとするのではなく、むしろ逆だ。積極的にいろいろなモノを捨てることができる。ナンパの一つの到達点はそこにある気がする。